ランナーの置き針例

ジョギングやマラソンなど、近年、ランナー人口が急激に増えている反面、膝や腰、足の痛みに悩む方も増えています。ランナーの方は、自分でお灸や置き針テーピングなどをして、故障の予防や体調管理をしている方が多く、当院でも、ランナーのみなさんにお話を聞くと、いろいろなセルフケアの仕方を教えていただくことがあり、体調管理にたいする意識の高さを感じます。当院では、下肢と体幹と上肢の関連性を考えて、置き針を貼りつけています。ポイントは、下肢のみでなく体幹上肢の柔軟性を高めるように貼ると腰や膝、足の負担を和らげ疲労や故障を予防につながります。置き針は、走る前に貼っていただくとより効果的です。

雲門…腕の振りが滑らかに胸郭が開くので呼吸もしやすくなると思います。

膏肓…肩甲骨の動きを高め下半身の動きを助けます。

肝兪…筋肉の症状に関連性が高いツボです。

大腸兪…腰痛予防・姿勢の崩れを防ぎます。

帯脈…体幹の回旋をスムーズにします。上半身との連動性を高め体を効率的に動かせます。

髀関…膝の負担が軽減、膝の痛みにもよく効きます。 足の引き上げも楽になります。

足の三里…腰にも効きますが足の接地時の踏ん張りが利きやすくなります。

承山…足の疲れ対策に。

 

走る前に置き針を貼ると効果的です。足の付け根のツボは膝の痛みにも効果的です。

この、症例はあくまでも、当院の臨床経験に基づくものです。同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。針灸の一般的な効果を意味する部分とは、異なる箇所もあります。

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