くび肩のこり、痛み・うでのしびれ

コリや痛み ためしてみようかな ホッとしている 初めてでも安心鍼灸治療

 

 

来院患者さまの6割近くの主訴が、くび肩のこりや痛みであることからも、くび肩のトラブルは頻度の高い症状だと言えます。

 

近年、パソコンやスマホの普及により、くび肩のトラブルが増えつつある状況であります。症状は軽いうちに早めの治療をおすすめします。


来院される方の、主な症状

当院に、来院された患者さまの、代表的な症状です。来院の際の参考にお役立て下さい。

1.頸肩腕症候群(肩こりなど)

肩こりの鍼治療
肩こりの鍼治療

 

作業などで、くび肩の筋肉を使っていると疲労物質が蓄積して、筋肉に付着する末梢神経が刺激され、くび肩のこりを感じます。

 

最近では、スマートホンの普及による、不良姿勢などが原因の肩こりも増えています。また、精神的なストレスにより自律神経のバランスがみだれると、筋肉が緊張して肩こりを感じることがあります。


2.頸椎症・ヘルニアによる痛みしびれ

くび肩の痛みと関連する関節
くび肩の痛みと関連性のある頸部の位置

 

頚の関節の変形や椎間板(骨と骨との間にありクッションの役割をしている)の突出などが、頚の神経を圧迫して起きる、くび肩の痛みの症状です。

 

神経の圧迫が強いと、激痛になることもあります。また、うでに強いしびれや痛みを伴う場合もあります。

 

症状が進むと、うがいや睡眠なども痛みのために困難になることもあり生活に大幅な支障が出ます。 


3.胸郭出口症候群による腕のしびれ

胸郭出口症候群
胸郭出口症候群

 

腕のしびれや痛み、肩のこりや痛みを感じます。腕神経叢と鎖骨下動脈が下記の3か所の部分、またはすべてが圧迫されて起こります。

 

くび周りの筋肉

鎖骨と第一肋骨

胸の筋肉の部分 


 

※くび肩のこりや痛みは、さまざまな症状が合併している場合があります。たとえば、頸椎症と胸郭出口症候群が合併しているこりや痛みもあります。その場合、自覚症状もつよくなり、症状の改善には時間を要します。

施術と経過について

これまでの施術実績から治療回数に比例して痛みが緩和する回復型から初回の治療から痛みが変わらない不変型まで約4パターンの経過を辿ることが多い印象を受けます。

施術効果と経過のグラフ図

症状と施術ポイント

当院では頚肩以外にも症状に関連性があると考えられる背中、腰、腕、お腹、足などの筋肉に硬さや動きを確認し必要であれば施術も加え症状の改善を促します。

症状と関連性があると考えられる部位

施術部位

症状と関連性があると考えられる部位

施術部位


当院の施術方法

 

問診と身体診察で症状の原因を考えて、最適な施術メニューを組み立てます。針灸を中心にJRCなどの手技療法も必要に応じて施術を行います。

以下の3つのポイントを重点的に施術します。 


1.こりや痛みの部分に鍼灸をする

針先でこりを捕えます
患部に鍼灸をする

鍼には鎮痛効果があり、こりや痛みの場所に鍼をすると自覚症状の緩和を期待できます。

 

また、患部に鍼灸をすると血行が改善され筋肉の緊張緩和や溜まった老廃物(こりや痛みを引き起こす炎症物質など)が新鮮な血液と入れ替わり痛みやこりの再発予防も期待できます。

 

 


2.自律神経をととのえる

自律神経をととのえる
自律神経をととのえる

 

精神的なストレスが強いと自律神経がみだれ、こりや痛みを感じやすくなります。

 

鍼灸で自律神経に関連するつぼを刺激します。施術により自律神経の働きが整うと痛みが緩和しやすくなります。また、精神的な緊張も緩和するので「ホッ」とリラックスしていただけます。

 


3.姿勢の片寄りを整える

デスクワーク

 

 

鍼灸やJRC(関節可動回復矯正法)で筋肉や関節の動きを回復させて偏った姿勢を整えます。偏った姿勢で生活していると、こりやいたみしびれを助長させる原因になります。姿勢が良くなるとからだの動きが機能的になり症状の改善に効果的です。リモートワークでは、背中の筋肉の緊張が強くなります。


施術の目安について

当院の治療の目安
当院の治療の目安

当院では、3~4回の施術で自覚症状の緩和が確認できるようであれば、当院の鍼灸治療の適応な症状であると判断して、以後3~4回の施術を1クールとして経過を確認しながら施術を継続します。


症例集

症例 50代女性 肩こり

*症例は、患者さん個人が特定されないよういくつかの症例を組み合わせ、内容に変更を加えております。

症状

慢性的に肩こりがある。特にパソコンを使って仕事をしていると夕方位から、徐々に肩こりが強くなる。また、同じ姿勢で座っているせいか腰も重だるい痛みがある。年齢のせいなのか?最近、朝から疲れを感じてしまうことが多い。食欲もない。肩こりに対しては、近所の整形外科のリハビリ室で低周波の電気をかけてもらっている。肩こりは、治療後2~3割楽になるのだが、体の疲れはあまり変わらない、今回は、知人の紹介で来院した。この際、肩こりだけでなく体のつかれ、腰痛や食欲不振など一切合財(いっさいがっさい)治療してもらいたいと思っている。

 

身体所見
  • 頚から肩甲骨(僧帽筋)にかけて筋肉の緊張がある。
  • 前傾姿勢である。(頚の位置が肩より前方に出ている
  • お腹のみぞおち付近を押すと嫌な感じが強くなる。
  • 骨盤が前傾気味である。
  • 目の疲れもある。

 

 

施術方針

問診、身体所見よりVDT症候群による肩こりであろうと考えました。肩こり緩和の目的で、くび肩の筋肉に鍼灸を行い血流を促し緊張を緩めます。また、腰痛や食欲不振も肩こりを増悪させることがあるので、一緒に施術をします。

 

肩こりの鍼灸(正面)

鍼 ホットストーン

肩こりの鍼灸(背面)

ホットストーン

温灸器JRC


はり
はり
温灸器
温灸器
ホットストーン
ホットストーン
JRC
JRC

施術後のコメント

『肩が軽くなりすっきりした』とのこと。『施術前にくらべ7割くらい良くなった』とのことです。その後、1週間に一度のペースで、一か月ほど施術を続ける頃には、『肩こりはあるが、夕方になっても肩こりの強さを気にせせずに仕事ができるようになった』との事です。また、腰痛と食欲も回復し、体の疲れはあるものの、朝から疲れることは無くなりました。

 

 この症例は当院の臨床上の経験であり。同じ症状や病名でも人により治療効果に差があります。ご不明な点があればお気軽にご相談下さい。(*^_^*)

 

肩こり症例

肩こり症例②


症例 40代女性 くびの痛み

*症例は、患者さん個人が特定されないよういくつかの症例を組み合わせ、内容に変更を加えてお

ります。

症状

一週間前、近所のジムでマシントレーニングをしていた最中に「ピキッ」とした音がくびの中でした直後から、くびが痛くなった。じっとしていても痛み、くびを直立状態から動かすことができない。少し動かすと、くびに痛みが走る。朝起きる時に特に痛くて、手でくびを支えて起きる。

整形外科では、「頚の筋肉を傷めた痛みでしょう。骨には異常がないので、薬と湿布で様子を見てほしい」と言われた。湿布と薬の服用で、2~3割は良くなった感じがするが、くびを動かす事が痛くてできない。仕事は、パソコンをすることが多く画面を見ているとくびの痛みが強くなり、少し休んでからまたパソコンに向かうような状態。

過去にも交通事故でくびを痛めたことがありその時の記憶がよみがる、「このままでは、症状が回復するまでに交通事故と同じように長期になるのではないかと不安と焦りで気持ちがいっぱいになる。」 

痛みの感じる部分
痛みの感じる部分
身体所見
  • くび周囲の筋肉に炎症(熱感)がある
  • 手のしびれはない
  • くびを右に回すと右くびの痛みが強くなる
  • くびを痛めてから頭痛がある
  • 背中から腰にかけて筋肉の緊張が強い
施術方針

くびの筋肉に起きている炎症を抑える事が痛みの緩和の第一になると考え、くびを氷枕で冷やした後、くび肩に鎮痛目的で浅めの針をします。また、背中腰の筋肉の緊張を針灸でゆるめくびの痛みの軽減を促します。

肩こりの鍼灸(正面)

肩こりの鍼灸(背面)

鍼 温灸器 JRC


はり
はり
温灸器
温灸器
JRC
JRC

施術経過

施術後、痛みが半分くらい軽くなり、完全では無いが動くようになったとのことです。自宅や職場でもアイシングのやり方を教えて実践するように指導しました。3日後来院された時には、くびの炎症も収まり痛みも初診時より軽くなり、6割位楽な感じがするとのこと。

初回の治療内容に仙腸関節と頚椎のJRCを加えました。施術後、「8割痛みが取れた感じがする。」とのことでした。

以後一週間に一回の治療を3回行い。症状の再発がないことを確認し治療を終了しました。

30代 女性 肩こりに伴う腕のしびれ

症状

パソコンを一日中(6時間位)椅子に座って作業しているせいか、慢性的に肩がこっている。週末こりが強くなると近所の整骨院で低周波やマッサージをしてもらいそのつど、こりを解消していた。半年くらい前より、週末になると右腕が重だるいしびれを感じるようになってきた。右腕の重だるいしびれは、週末肩こりが強くなるのに伴い感じるようで、特にマウスの操作、髪を洗う動作、電車のつり革につかまっているとじわじわと右腕の重だるいしびれを感じる。うでに重だるいしびれを感じ不安になったので、整形外科を受診すると、医師からは「肩の筋肉が硬いせいで、うでがしびれている。休養が大切でマッサージでほぐすことも良い」と言われ、近所の整骨院のマッサージを受けていた。その後、マッサージを受けていたが腕の重たいしびれは、あまり変化がなかった。腕の重だるいしびれは生活に支障がないレベルではあるが、気にってしまいストレスになっている、何か良い方法はないか、いろいろな治療方法をインターネットで調べていると針灸治療が効くような感じがして針灸院を探していたところ当院が近いこともあり来院したとのこと。針灸は初めてでちょっと緊張しているとのことです。また、目の疲れや腰のいたみ、足の冷えも出来れば診てもらいたいとのことでした。

肩こり症例

筋肉の緊張 重たいしびれ

肩こり症例

筋肉の緊張 重たいしびれ


 

身体所見
  • みぎ肩から肩甲骨にかけて筋肉のこりがある
  • みぎ腕の付け根にこりがある
  • ルーステスト(右陽性)…姿勢を正し、腕を肩の高さまで挙げ肘を90度に曲げて、手を「グーパー、グーパー」握って広げる動作を繰り返す、徐々に腕や手がだるくなったり、グーパー動作がやりにくい自覚症状があれば、胸郭出口症候群の可能性が強い。
  • 右肘から指先にかけて冷感あり
  • 腰やおしり、太ももの筋肉の緊張あり
  • 体幹のバランステストでは、腰を後ろに反らすと腰の付け根に強いつまり感があらわれ腰を後ろに反らすことができない状態が著明

 

 

施術方針

症状と身体所見から腕の重だるいしびれは、胸やくび肩周りの筋肉の緊張が、鎖骨周囲の動脈や腕に向かう神経を締め付けることで起きる胸郭出口症候群であると考えられます。また、パソコンを使いながらのデスクワークが前傾姿勢を強め、胸やくび肩周りの筋肉の緊張を引き起こしていることも考えられます。治療は、胸やくび肩の筋肉の緊張を緩め鎖骨周囲の動脈や腕に向かう神経の締め付けを緩め症状を軽減するようにすること。また、腰やおしり、太ももの筋肉の緊張も緩め前傾姿勢を改善し胸やくび肩の筋肉の負担を減らし症状の改善を促します。

肩こり症例

鍼 温灸器 箱灸

鍼 温灸器 JRC


はり
はり
温灸器
温灸器
箱灸
箱灸
JRC
JRC

施術経過

初回施術後、1週間後、患者さん曰く「初回の施術直後は、肩や腕がとても軽い感じがしたが半日ぐらいで元に戻ってしまった。しかし、こんなに肩や腕が軽くなったのは久しぶりで、調子の悪さに身体が慣れて感覚が鈍っていることが分かった」とのことでした。1週間に一度の治療を8回(およそ2か月)したころには、肩こり腕の重だるいしびれも6割位まで改善し、その後、8回ほど施術したところで、腕の重だるいしびれの自覚症状が無くなったので、施術を終了し、疲労をためないように予防的に通院しています。