自律神経とお灸について

お灸

先日、日本鍼灸師会より、自律神経とお灸に関する情報が送られてきました。とてもわかりやすい説明なので参考になると思います。当院でも、自律神経の乱れには足三里を使って胃腸の調子を整えています。お気軽にご相談下さい。

 

 自律神経の乱れと思われる胃腸症状にお灸…

この季節、寒くなると皆さん気になるのがインフルエンザやノロウイルスによる感染症かと思います。今年も流行りはじめて、巷では予防のためにマスクをして歩いている人が多く見られるようになりました。また、今年は、お天気ニュースでも「全国的に寒暖差が激しく着るもので調節をしましょう」など、急激な気温の変化に注意を促すほど気象の変化が激しくなっています。5度以上急激な温度差があると自律神経の働きが乱れると言われていますが、食欲不振や、お腹が気持ち悪いといった胃腸症状などもそうです。或はなんだか身体が辛くて学校や会社に行くことが出来ないといった症状も…。それにより医療機関を受診された方も多いと思います。ですが、検査をしても「特にこれといって異常はありませんね」と言われた場合は、『はり・きゅう』で自律神経の働きを整えるのに効果があるとして、予防のために「はり・きゅう院」を訪れる方が、以前に比べると増えてきた気がします。先日も関東で大雪が降った時も、具合の悪い方が何人もみえました。体質をみて、お灸をしましたら、「楽になった」と喜ばれました。

そのお灸ですが、江戸時代では、お寺でお灸をしたり、『松尾芭蕉』が東北で、三里(さんり)に灸をして胃腸を整えながら旅をするなど、お灸の効果は知られておりましたが、最近では、自宅でお灸をする習慣が減り、「そういえば昔、婆ちゃんが自分でお灸をしてたっけ」という人も減りました。昔は、「はり・きゅう院」で灸をする「灸つぼ」を教えていただいて、自宅で、艾(もぐさ)を米粒大に捻ってお灸を自分ですえていました。今は、簡単で、火傷をしにくいお灸もあり、さまざまな予防ができますので、お近くの「はり・きゅう院」にご相談ください。

 

(公社)日本鍼灸師会 メールマガジンNo.65 2016年12月7日発行より転載

 ※この内容の意見や見解は、あくまで書き手個人のものであり、日本鍼灸師会または役員の見解や意見を代表するものはありません。

 

お灸

直接皮膚にもぐさをのせて刺激します。一瞬チクリとしますが、熱さはあまり感じません。免疫力を

温灸器

温灸器です。中に太いお線香が入っています。お線香の熱で温まった金具部分で皮ふ(ツボ)を擦り・指圧したりして温めます。

棒灸

棒灸

艾を紙で包んで棒状にしたものです。とても温かて気持ちが良いです。