筋肉トレーニングと脳の活性化

介護予防運動

認知症予防に筋肉トレーニングをすることは、介護予防運動指導員の資格を取得する(昨年の3月に無事に取得しました)際に、勉強して大切さを自覚するようになりましたが、順天堂大学の白澤先生も、6月号のスタイルアサヒの紙面で、認知症予防で脳を鍛えるのには、効果的な方法として「計算や読書などで頭を使う事よりも、筋肉トレーニングがより効果的に脳を鍛えることができると言っています。

 

例えば、「歩く」、「走る」などの筋力を使う運動では、筋肉は収縮しているだけで、筋肉に指令を出しているのは「脳」であり、全身を使った運動では、「読む」、「書く」よりはるかに多くの脳の機能を使うのだそうです。また、筋力を鍛えることで、転倒予防にもなり、骨折や寝たきりを遠ざけることに繋がります。

 

当院でも、介護予防運動指導員の知識を生かして、患者さまに、転倒予防の運動指導をしています。簡単な運動ですが、コツコツい積み重ねていくと、身体が安定し動作時の不安定感が軽減してきます。当院は、針灸で痛みのコント―ロールをしながら、運動ができるというメリットがあると思います。

 

転倒や認知症予防に興味がある方、介護職の方もお気軽にご相談下さい。


・白澤卓司(2015)「健康長寿の生活習慣」脳を鍛える「筋力トレーニング」」より,スタイルアサヒ2015年6月号,P21朝日新聞