更年期と針灸②

更年期にともなう不定愁訴 50代・女性

症状

5年位まえより、体調に不調を感じ、婦人科を受診して、医者から「更年期ですね。」といわれた、自分でも、更年期と言われ半分あきらめていたのだが、一年くらい前より、肩こり、のぼせ、悪心、動悸、胃痛、腰痛、足の冷え、気分の不安定感(特にイライラ感)、全身の倦怠感がつよくなり、病院に行き薬を処方してもらって、近所のマッサージ院で、週2回マッサージをうけていたが、症状がさらに強くなってきた。症状が強くなった原因は、「仕事はしていないが、2年前より、家族の介護をしているまた、子供の受験もあり精神的にも肉体的にも疲れているからかなぁ?」と考えている。「針灸は、はじめてでちょっと怖いが、体が少しでもよくなれば良いなと思い勇気を出してきました。」とのこと。

 

所見

触診より

後頭部・・・・温かいややのぼせている感じ

側頭部・顎関節・・・ストレスによる噛みしめが強いのか筋肉の緊張がある

腹部・・・みぞおちに圧痛あり

背部・・・肩から肩甲骨にかけて筋肉の緊張あり(僧帽筋、菱形筋)、胃の裏(胃の反射点)も硬い

手・足部・・・冷たい(湿った感じ)

 

ツボの反応

角孫、上脘、関元、太衝に反応あり


体幹の可動テスト

動かしての病的な反応はないが、全体的に体の動きがスームーズではない

 

治療

更年期による、ホルモンバランスの影響で、自律神経がみだれたために起きた症状で、家庭環境も、症状の一因を作っていると考えられる。特に、自律神経の中の、交感神経が緊張しておきている症状だと思われる。針灸とJRCで、自律神経を整えて症状の軽減を目指す。

 

針灸(セイリン寸3-02、置鍼時間各5分、刺鍼深度、3mm

仰臥位)百会、角孫、聴宮、安眠、外関、帯脈、中脘、関元、足三里、陽陵泉、箱灸(神穴)、温灸器(手足)

腹臥位)天柱、肩外兪、膏肓、肝兪、志室、大腸兪、承山、ホットストーン(胃の裏、仙骨)、温灸器(背部)

 

JRC

仙腸関節、頸椎1、2、3、4、

 

パイオネックス(置き針)

肩外兪、大腸兪、足三里

 

更年期

経過

治療直後は、3割ほど良いとあまり治療効果が実感できなかったようでしたが、次の朝、目覚めがとてもよく、体がとても軽くなった感じがして気分もよかったと、三日後に来院されたときに、報告がありました。以後、一週間に一度の治療を4回した後、治療効果が、持続するようになったので、三週間に1回のペースの治療を続けています。

 

思ったこと

更年期は、女性にとって、肉体的にも精神的にも波がある時期だと思います。針灸治療などで、波を少なく、快適な日が少しでも多くなるよう、治療に努めています。

 


☎03-3694-1371 おぐち針灸院 〒124-0023 東京都葛飾区東新小岩4-23-2

 

来院地域 

 北区・品川区・大田区・江戸川区・葛飾区・板橋区・市川・松戸・埼玉県・杉並区・世田谷区・杉並区・立川市

 

このような症状の方が、来院されています。

くび・肩のこり・痛み、うでのしびれ、腰痛・神経痛、いらいら・こころの疲れ・自律神経のみだれ、めまい・耳鳴り・難聴、三叉神経痛・顔面神経麻痺、生理痛・更年期、足の痛み、膝の痛み、肘の痛み、手首の腱鞘炎・ばね指、手根管症候群、帯状疱疹後神経痛など

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