耳鳴り

症例1. 耳鳴り 70代 女性

症状

4年くらい前から右耳に「キーン」とした耳鳴りが発生した。近所の耳鼻科では、「老化によるものです。」といわれビタミン剤をもらったが服用しても効果はなく困っていた。ここ2か月ぐらいまえより耳鳴りが強くなり気になってしょうがない、疲れがたまるとよけい耳鳴りがするような気がする。

耳の聞こえも悪いので現在は補聴器をしている。

 


治療と経過

耳鳴りの場合、当院では、くび肩の筋肉の緊張や耳の硬さなども触診で確認して治療点としています。また、老人性の耳鳴りは、東洋医学では生命エネルギーが少なくなってくることも原因の一つなのでお腹や腰の状態をととのえて生命エネルギーを補充します。この方は、身体診察で右くびがすじ張り肩こりもありました。お腹を触るとふにゃふにゃで弾力がなく生命エネルギーが足りなくなっている状態がうかがえました。治療は針灸を仰向き、うつ伏せで行いました。


針のポイントは、くびの筋張りを緩めること。灸のポイントは、箱灸でお腹を温めエネルギーを補うことです。そのあと、JRCで仙腸関節、くびの1番、2番の関節をゆるめて終了です。

 治療後、耳鳴りが小さくなり耳の聞こえも良くなりました。一週間で元に戻ってしまったといわれましたがその間は、耳鳴りが気にならず快適だったとのことです。現在、体調管理もかねて1か月に1~2回のペースで治療しています。


思ったこと

耳鳴りは、耳のツボ以外に全身の調整を加えると症状により効果的です。体調によっても自律神経を介して症状が強くなることもあります。

くび肩の針治療
   くび肩の針治療
専用関節のJRC
   仙腸関節のJRC
  お腹の箱灸
   お腹の箱灸


☎03-3694-1371 おぐち針灸院 東京都葛飾区東新小岩4-23-2

 

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