脱毛症

症例1. 20代 男性 円形脱毛症

症状

 以前から何度か繰り返していて、今回は2か月くらい前から発症した。頭頂部に一円玉くらいの大きさの脱毛があるとのこと。皮膚科では、「様子を見るしかない」と言われ塗薬をもらったとのこと。生えてくるか不安感があるとのことでした。

 原因の心当たりを聞くと、「四か月前に仕事の量が増えたことが原因ではないか」とのこと。その他に、肩こりや胃がもたれてからだの疲れがとれていないとのことでした。


身体診察

脱毛部位頭頂部に一円玉の大きさの脱毛部分あり。毛は産毛程度もない状態でした。

くび肩筋肉の緊張があり凝っている。

お腹お臍と鳩尾の間が張っている。胃の動きが悪く消化吸収能力が低下して疲労がとれずらい状態があるのではないかと考えられる。

皮ふの色くすんでいて、潤いがない、カサカサもしている。



治療と経過

 患者さまに、「針灸治療は、体に備わっている、自然治癒力を利用した治療法なので、すぐには効果が実感しにくいと思います。最低4回ほど治療して症状が治まってきているようなら効果があると考えて良いと思います。」と説明しました。

 

 治療は、脱毛部分に、針をして毛根の新陳代謝を活性化させて発毛をうながすこと。胃の調子が悪いと皮ふや毛髪にも栄養が不足しがちになり、皮ふのくすみ、カサカサ、毛髪が痩せて細くなることがあるので、胃に関係のある、足三里や中脘に針をしたり、お臍に箱灸をして胃の調子をととのえます。くび肩のコリも針や温灸器を使いしっかりほぐします。リラックスしたのか治療を初めて15分もすると眠ってしまいました(-_-)zzz。

 

 週に1回のペースで治療をつづけ4回目の治療を始める前に患者さまから「先生、毛が生え始めました!!」といわれ確認するとうぶ毛が生えていました。その後、2か月ほど治療してしっかり毛髪が生えたのを確認して終了にしました。

 


思ったこと

円形性脱毛症は、皮膚科などでは「半年ほどで生えてきますよ。」といわれ。塗り薬や服用薬で対応することが多いようです。この患者さまの場合は、病院での薬と併用して針灸治療をおこないました。脱毛症の場合、発毛するまでの時間が不安であったりもっと積極的に発毛を促したい方にはおすすめです。


☎03-3694-1371 おぐち針灸院 東京都葛飾区東新小岩4-23-2

 

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